「寄宿学校のジュリエット」の作者、金田陽介さんの作品と経歴について、ネットで検索をしてみました。
性別は実は女性であるという噂について、その顔や、結婚相手について等。漫画家としてのイラストと画力について、年収についてもお伝えいたします。
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金田陽介さんの作品と経歴について
金田陽介さんは日本の漫画家です。出身地は三重県鈴鹿市です。
漫画を描きはじめたのは高校生の時で、大学在学中に、「アグリー・ゴースト」という読み切りを応募した時に、落選したのですが担当の方から連絡があったそうです。
次に「イキガリ」というアクション漫画を月例賞のMGPで奨励賞を受賞しました。
その後、大学を卒業した後、実家で描いていた「黒鳩」で特別奨励賞、「氷山」で佳作をもらいました。
このころ金田さんは自分の漫画の女の子のキャラクターが可愛いと言われて、「とらドラ!」や「涼宮ハルヒシリーズ」などのアニメーションを見てみることにしたそうです。
そしてかわいく見える描き方の研究のため、分析ノートを作ったそうです。
「氷山」で佳作をとり、2010年に「マガジンSPECIAL」でデビューを果たした後も、自分の漫画が他の人と比べて劣っていると自覚をもった金田さんは、デッサンの練習をはじめました。
このことから金田さんが非常に生真面目な方だとわかります。
そして「氷山」でデビュー後に上京をして渡辺静先生のところにアシスタントにはいりました。その時にも金田さんは自身のペンの線が太いことを指摘され、細い線を描けるように練習したそうです。
当時渡辺静先生は「この彼女はフィクションです」という作品を連載していました。その状況でペンの使い方やアシスタントへの指示の仕方などが現在の連載にも役立っているそうです。
このことから、生真面目の上に素直な方だということが分かります。
渡辺静先生は金田さんに漫画家としての基礎を教えてくれたそうです。そのため基本的には先生というよりも師匠という感じに見えます。
色々な先生のところでアシスタント漫画家生活を続けながら、マガスぺ杯に向けて時間を見つけては連載のための練習をしていたそうです。
孤独の中で深夜アニメを見ることを心のオアシスとしてくらしていた金田さんはマガスぺ杯で「ヤンキー女は歌えない」が掲載されました。
「ヤンキー女は歌えない」は子供のころのトラウマがコンプレックスとなってしまった少女が主人公です。アイドルになりたいと思いながら人前で自分を可愛くみせることを拒む自分にアイドルおたくの男子が力になる話です。
現代の地下アイドルなどの世相に反した、一人のためにアイドルになろうとする少女のイノセント(?)な思いが感じられる作品になっています。
一方、アイドルおたくの男子は非常に質が悪く、このような男子が現在の地下アイドルブームの先駆けを作ったのかもしれません。
相手に合わせて、ヤンキーになったりアイドルになったりと非常に忙しく、感情のアップダウンにこちらが引きずられるのも魅力です。
この作品がきっかけなり「星天高校アイドル部」の初連載につながります。
「星天高校アイドル部」は2012年から2014年まで「マガジンSPECIAL」に連載されました。この漫画はいわゆる「文科系部活動モノ」です。
そのなかでも「アイドル部」という実際にはありえない部活動(多分帰宅部の一種)をテーマにした作品で作者である金田さんが「とらドラ!」や「涼宮ハルヒシリーズ」等、今まで、読んできたライトノベルのニュアンスと可愛い感じを合わせたものを取り入れた感じです。
ストーリー展開などは、ライトノベルのセリフなどのニュアンスを挿入しながらも、コミカルでテンポの良い感じが読んでいて変な感じがしません。
この漫画は単行本で全4巻になります。
その後、2015年に「寄宿学校のジュリエット」を「別冊少年マガジン」を読み切りで掲載します。
この漫画はタイトルからもわかる通りシェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」を下敷きに造られています。
舞台は寄宿学校であるダリア学園。敵対する国の生徒がなぜか名門校に通うというぶっ飛んだ設定になります。もともとシェイクスピアは16世紀の戯曲家であり、歴史を日本に置き換えてみれば、丁度戦国時代頃と重なります。戦国時代は、武士同士の交流が盛んで、その関係性には自国のためには相手を殺すのも当たり前であること自体がリアリティを持っていました。
東和国寮の1年生リーダーに「犬塚露壬雄(イヌヅカロミオ)」。その露壬雄の宿敵でありながら思い人にウエスト公国嶺の1年生リーダー「ジュリエット・ペルシア」が配されており、当然、「ロミオとジュリエット」を下敷きにしたミュージカル「ウエスト・サイド・ストーリー」が思い浮かびます。
また登場人物に犬や猫の品種名がもじりでつけられています。このもじりには何か意味があるのかと考えたのですが、犬や猫も同じようなものといった感じなのでしょうか。犬猿の仲ならなんとなく愛憎の彼方的ニュアンスが感じられますが、犬と猫だとどこかじゃれあっているニュアンスが言葉から読み取れます。
その可愛さが舞台などの劇のニュアンスと繋がり、さらに、よい意味での物語の直球感へと繋がるのでしょう。
「寄宿学校のジュリエット」は2017年から「週刊少年マガジン」へと連載が移籍されました。2017年現在、単行本で5巻まで発売されています。
金田陽介さんの性別が女性であることや顔について
金田陽介さんが実は女性ではないか、ということで、検索をしてみましたが、わかりませんでした。
また顔写真についてですが、ネットには載っていませんでした。これは想像ですが、現代の漫画家のほうがネット上でのリテラシーが発達していて個人情報などにかなり頓着をしているのではないでしょうか。
金田陽介さんの結婚について
金田陽介さんはご結婚をされているのでしょうか。
検索をしてみましたが、出てきませんでした。もしされていてもあまり表に出したくない方なのかもしれません。
金田陽介さんのイラストと画力について
引用元:ツイッター
金田陽介さんはいわゆる美少女絵の描き方が非常にうまい方です。それは一枚絵のうまさと繋がります。
「寄宿学校のジュリエット」はいわゆる古典をもとにしたコメディなので、本筋の部分をずらせばずらすほど、面白くなります。
そしてこの漫画は恋のさや当てがテーマなのでストーリー上で関係性の混乱が重要な要素になってきます。関係性を混乱させるには一対一でのニュアンスが大事です。
その関係性を互いに誤解させる説得力が一コマの大きさと繋がります。そのキャラクターの仕草や、様子、表情などが対面する相手に与える影響、それを読む読者に対する説得性と納得性につながります。
そして、そこには画力が必要です。画力の高さが説得性と納得性を強固にするからです。
その一コマにかける情熱が金田さんの可愛い女の子が描けるという武器をとがらせたことによって生まれたのでしょう。
金田さんの生真面目さと素直さが生んだ最強の武器なのだと思います。
金田陽介さんの年収について
金田さんの現在の年収はわかりませんし、今後の年収についても、詳しくはわかりません。現在発売されている単行本も連載終了した作品を含めて、まだ9冊です。
しかし2017年現在、連載誌が「週刊少年マガジン」に移ったため、さらに多くの人に金田さんの描いた「寄宿学校のジュリエット」が知られ、読まれることになるでしょう。