「幽遊白書」や「HUNTER×HUNTER」で知られる天才漫画家、冨樫義博さんについてまとめました。休載の理由や漫画の画力、現在の年収などお知らせいたします。
「幽遊白書」や「HUNTER×HUNTER」などTVアニメ化もされた大ヒット作で知られている漫画家、冨樫義博さんについて調べてみました。冨樫義博さんと言えば現在、週刊少年ジャンプ連載中の「HUNTER×HUNTER」の長期休載の状態で、2017年の6月にまた連載を開始しました。そんな冨樫義博さんの休載にはどのような理由があるのでしょうか。
今後も、連載を続けてほしいですが、果たして「HUNTER×HUNTER」は連載が完結するのでしょうか。
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冨樫義博さんの経歴と作品
冨樫義博さんは1966年4月27日に生まれました。現在(2017年)は51歳です。
山形県新庄市万場町で生まれ、新庄市立沼田小学校、新庄市立明倫中学校、山形県立新庄高等学校と通い、山形大学教育学部美術学校に進学しました。
1986年、同大学在学中に漫画投稿を開始して、翌1987年に「ジュラのミヅキ」が第24回ホップ☆ステップ賞佳作、同年「ぶっとびストレート」で第34回手塚賞準入選を其々受賞しました。
さらに同年「とんだバースディプレゼント」が「週刊少年ジャンプWinter Special」に掲載されて、漫画家としてデビューしました。
1989年から1990年まで「週刊少年ジャンプ」にラブコメディ「てんで性悪キューピッド」(全4巻)で連載デビューしました。悪魔の少女と少年のラブコメ漫画です。
1990年から1994年まで「週刊少年ジャンプ」に「幽遊白書」(全19巻)を連載開始。当初は幽霊になってしまった不良少年が探偵となり、いろいろな事件を解決していく話でしたが、途中からバトル漫画に作風が移行していく斬新な展開を見せました。
この作品は大ヒットして1992年にはTVアニメ化しました。第39回小学館漫画賞受賞作。
1995年から1997年まで「週刊少年ジャンプ」で地球に住む宇宙人たちの生態を描いた日常系SF漫画「レベルE」(全3巻)を週刊雑誌ながら月一連載をしました。
この作品は連載終了から14年を経た2011年にテレビアニメ化するなど、根強い人気を見せています。
1998年から2017年の現在まで「HUNTER×HUNTER」の連載を開始しました。少年漫画の王道を行く展開を見せながらも心理戦に重きをおいた作風が人気を得て、1999年と2011年と時をまたぎ、2回TVアニメ化されています。現在34巻まで刊行されています。
1999年には「美少女戦士セーラームーン」で有名な漫画家の武内直子と結婚をしました。この頃より頻繁に休載するようになり、2006年には4回しか掲載されず2007年には連載再開するまでに79週もの休載をしました。その後も断続的に掲載される形で連載が行われています。
これらの作品以外に短編集「狼なんて怖くない!!」があります。
また奥さんの武内直子さんが文を書いた絵本「おおぼーぬーとちぃぼーぬー」が刊行されています。
冨樫義博さんの休載の理由、病名の不明点、実は寝たきりでゲームをしている!?
冨樫義博さんは1999年から休載をするようになりましたが、その理由は一体なんでしょうか。同年に漫画家の武内直子さんと結婚しましたが、それも原因の一つなのでしょうか。
冨樫義博さんの休載の理由は所説があり、その一つにアシスタントなどスタッフが少ないらしいというのがあげられます。
冨樫義博さんは対人恐怖症で、アシスタントを着けることが出来なくなって漫画家でもある奥さんの武内直子さんが休業中に手伝ってもらった時期があるそうです。
また、「幽遊白書」の打ち切りの時に編集側がアシスタントを引き揚げさせて、一人で作画などをやらせていた時期がありました。
冨樫義博さんには相当な負担があったそうですが、最後まで一人でやり続けました。しかも連載終了まで描ききってしまいました。この時の経験が以後の作品の創作方法にも影響を与えたと考えられます。
また病状に関してですが、冨樫義博さんの病気は精神的なもの、特にノイローゼは躁鬱の病気と言われています。「HUNTER×HUNTER」の「キメラアント編」で精神的にバランスを崩しているようで、漫画の内容にも影響が出て、過激な表現、キャラクターの描き方、など物語が破たんしていく状態になり、作画状態にも影響を与えました。
しかし物語は破たんしながらも何故か継続して、話が続いているのは何故でしょうか。連載漫画の七不思議のひとつです。
このような噂の中で、実は冨樫義博さんは、ゲームをしながら病気療養をしているといった話が出てきています。自分の精神状態を平静に保つために、「実況パワフルプロ野球」をしているらしいです。どの話もある程度信憑性があるのが、おもしろいです。元気になってまたマンガを描いてほしいです。
冨樫義博さんの「ひどい絵」について、また芸人のケンドーコバヤシさんが「幽遊白書」について語ったこと。
冨樫義博さんの漫画といえば、作画に関しての一定した作画状態を保っていないが特徴です。
漫画評論家の夏目房之介さんによると、「いろいろな漫画のレベルを表現できる漫画家であり、『幽遊白書』では、一つの連載漫画の中で、登場人物によって、違うレベルの漫画作画を行った」と評価している。
芸人のケンドーコバヤシさんは「漫道コバヤシ」の中で冨樫義博さんの作品がネーム段階らしい状態で掲載されていることをネタにしたことがあります。
この番組はケンドーコバヤシさんが漫画家志望となり「週刊少年ジャンプ」で連載をすることを目指して編集者と漫画を作っていくという内容なのですが、ジャンプ編集者の服部・ジャン・バティスト哲さんとのやり取りの中で、ネームが出来上がった時に、「ネーム状態でも載せてもよいのではないか」や「ジャンプでもこのネームより粗目のものをみたことがある」といった発言をしている。
冨樫義博さんの作画は崩壊するときがあり、ファンでもやきもきする気持ちがあるでしょう。そのような気持ちを代弁するといった部分もあり、留飲をさげた人もいたのではないでしょうか。
現在の冨樫義博さんの作画状態は精神変性の部分をかなり過剰な表現で表していたり、少年漫画の限界を時として超えている部分も感じられますが、「週刊少年ジャンプ」の柱の一つである「ジョジョの奇妙な冒険」などのカルト系統の漫画家として、今後も過剰な漫画表現をしていってほしいと思います。
冨樫義博さんの天才の理由には画力の高さとそれを裏付ける名言にあった
富樫義博さんが天才と言われているのには、漫画のレベルを変えられる、つまりいろいろな漫画を知っているインテリジェンスの高さと、それを表現できる画力の高さがあります。
またその表現を漫画で成り立たせる高度なストーリー展開とコマ割りも魅力的です。
その中でも特に挙げられるのは、登場人物の名言の数々が、ストーリー展開を際立たせているところです。主人公と対峙する相手が必ずしも悪ではなく、其々信念を持って戦っているからこそ生まれるであろうセリフ回しは独特の魅力があります。
それも冨樫義博さんが長期休載をしても、多くの人に求められる理由の一つなのではないでしょうか。
名言が多いということは、登場人物が自分の人生を背負って生きていることを表現できているということ、つまりどのキャラクターも漫画の中で生きているということです。
そのため、あれだけストーリーが破たんして、作画が崩壊し、ネームの状態で雑誌に掲載されたとしても、まるで現実にキャラクターが生きているように、話がいつの間にか終わっている状態があったとしても、それがいつしか違う物語の伏線として成り立っているのでしょう。
富樫義博さんは「風が吹けば桶屋が儲かる」や「バタフライエフェクト」といった漫画合理主義的表現者なのかもしれません。
冨樫義博さんのお嫁さんの武内直子さんと子供、及び離婚について
冨樫義博さんは1999年に同じ漫画家の武内直子さんと結婚しています。武内直子さんは「美少女戦士セーラームーン」の作者として有名です。この漫画は月野うさぎがセーラームーンとなり街を襲う妖魔を倒して、町の平和の危機を救っていく物語です。
子供は現在息子と娘の二人います。
離婚をしたという話もありますが、どうやら嘘らしいです。
他の漫画家の方の離婚が、実は冨樫義博さんと武内直子さんの離婚ではないかと尾ひれがついて、魚が勝手に泳いで行ってしまったらしいです。
ネットの海で生まれた魚は死ぬことが殆どないので、一つ一つ、釣っていくしかないのかもしれません。
冨樫義博さんの弟について
冨樫義博さんの弟も漫画家です。ペンネームは「冨樫」です。「冨樫秀昭」名義でも漫画を描いています。「ドラゴンナイト4」(全3巻)「鬼姫」(全1巻)を発表。
青年向けには「森の妖精のはなし」全2巻「B.M.E.O」全1巻。「よろず祟られ屋」全1巻。の発表をしています。
一時、冨樫義博さんのアシスタントをしていた時期もあるそうです。また師匠は「砂ぼうず」で知られているうすた正俊さんです。
冨樫義博さんの年収について
冨樫義博さんの年収は連載をしていない状態があるのですが、コミックスの売り上げで、25億円はあるそうです。夢のある話ですね。
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コメント
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