『君たちはどう生きるか』を漫画化した羽賀翔一さんの作品と経歴について、インターネットで検索しました。
卒業した大学、年齢、浦沢義雄さんとの関係、結婚相手などをお伝えいたします。
羽賀翔一さんの作品と経歴について
羽賀翔一さんは日本の漫画家です。男性です。そして茨城県出身です。
大学を卒業後、漫画家を目指し、投稿をはじめます。
2010年には第57回ちばてつや賞・一般部門にて佳作を受賞しました。
また同年には、第27回MANGA OPENにて奨励賞を受賞しています。
そして、2011年に『ケシゴムライフ』を講談社の『モーニング』漫画家デビューを果たし、短期連載を開始します。
また小山宙哉の漫画作品『宇宙兄弟』の公式ムック本『We are 宇宙兄弟』に短篇を連載しました。
2013年にはWeb制作をしている株式会社カヤック(KAYAC Inc.)の社内エピソードをマンガにした、『ならべカヤック』や『追いぬきルーキー』を製作しています。
『ならべカヤック』や『追いぬきルーキー』はカヤックの日常を描いた作品です。常にユニークなアイデアを提供してバズらせることを目的にした会社「株式会社カヤック」ならではの、考え方で、羽賀翔一さんに社内エピソードを漫画にすることを注文したのではないでしょうか。
現在の羽賀翔一さんの仕事を見ると、慧眼だったと思えます。
ちなみに『カヤック』とは創業者の「貝畑(かいはた)」の「か」、「柳澤(やなさわ)」の「や」、「久場(くば)」の「く」と、其々の頭文字からとられています。
また「カヤック」は辞書によるとイヌイットが狩猟に用いる皮張の小船で、過酷な環境下でも決して沈まない船だそうです。
まるで笹船のように柔軟であり、しなやかな思想が感じられるエピソードです。
また株式会社コルクの日常を描いたエッセイ漫画『今日のコルク』を連載開始します。
『今日のコルク』もカヤックと同じように社内のエピソードを漫画化にしたエッセイ漫画です。もともとエッセイとは自分の経験した個人の感情を、再構成することで、どのように他人に理解してもらえるか、を考える仕事です。
羽賀翔一さんは、『今日のコルク』の仕事を引き受けるときにとても悩んだそうです。
それは羽賀翔一さんは、自分自身が一度も会社勤めを経験しないまま、漫画家になってしまったからです。
ユニークなのは、会社勤めをしないまま、何故か会社エピソードを漫画しているところです。羽賀さんだからこそ、このような独特な仕事の仕方が成り立ったのではないでしょうか。
2014年にはWeb制作をしている株式会社カヤック(KAYAC Inc.)の社内エピソードを描いた『コットンマイウェイ』『夢みる場所へ』を製作しました。
そしてデビュー作を含む短編集をKindle連載にて販売開始。インターネットを仕事場に選んだからこそ、生まれた出版方法です。
さらに羽賀翔一さん初となる単行本『ケシゴムライフ』を徳間書店より販売開始をしました。
また土木業界がテーマの『ダムの日』が「PRESIDENT NEXT」(プレジデント社)で連載を開始しました。
2015年にはさらに株式会社カヤック(KAYAC Inc.)の社内エピソードを描いた『気分は上へまいります』を製作しました。
2016年にはロックバンド「7!!(セブン ウップス)」のコンセプトアルバム『アニップス』のジャケットイラストを製作しています。
「7!!(セブン ウップス)」は日本のスリー・ピース・バンドです。バンド名の由来はボーカルを担当しているNANAEの名前からだそうです。「NANA」を「Seven(7)」に「E」を英語の感嘆詞である「えっ(Oops)【!!】」に置き換えて出来たバンド名だそうです。
またもともとは四人組でしたが2017年にはギターを担当していたMICHIRUが脱退し、2018年より3人体制となったそうです。
そして2017年には昭和を代表するジャーナリストの１人、吉野源三郎の小説の原作にした漫画『君たちはどう生きるか』をマガジンハウスより出版しました。
ここで少し、原作者の吉野源三郎について、説明をしたいと思います。
吉野源三郎は1899年に生まれました。
東京帝国大学経済学部に入学をした後、陸軍に入隊。除隊後、東京大学図書館に就職をします。
政治に関心を持ち始めた結果、社会主義系の団体の事務所に出入りをしていると、治安維持法事件で逮捕されました。このときに軍国主義への不信感が根差して、後年の反戦活動や理想主義的な思想体系を形作ったそうです。
その後、『路傍の石』や『真実一路』で知られている作家、山本有三の『日本少国民文庫』の編集主任に就任。
明治大学の講師に就任した年の1937年に『君たちはどう生きるか』を刊行して、岩波書店に入社をしました。次の年には岩波新書を創刊して、さらに次の年には明治大学教授に就任、政治中にも関わらずに、一貫した独自のヒューマニズム論を展開しました。
戦後になり、雑誌『世界』を創刊して、初代編集長に就任、戦後民主主義の立場をもとに、反戦・平和の姿勢で論陣を張りました。
吉野源一郎の活動は、その後も一貫して反戦の形を取り続けました。そして1981年に、肺気腫症のため、82歳で死去しています。
『君たちはどう生きるか』はもともと『日本少国民文庫』の最終巻として編纂者の山本有三が執筆する予定でしたが、病身だったため、吉野源三郎が筆をとることになったそうです。
この小説は児童文学の形をとった教養教育の古典としても知られています。
『君たちはどう生きるか』は、旧制中学二年の本本田潤一(通称コぺル君)15歳が主人公です。旧制中学とは1947年に学校教育法が施行される前の学校の概念で、現在では高等学校にあたります。
コペル君は、学業優秀でスポーツもバツグンにこなすのに悪戯がすぎるため級長にはなれないのです。
そんなコペル君は、友人たちと学校生活を送る中で、様々な出来事を経験してながら、観察をしていきます。そして、コペル君がノートに書いている話を叔父さんが、コペル君が書いたノートに対して「ものの見方」「社会の構造」「関係性」について、テーマ化して語る構成になっています。
『君たちはどう生きるか』は1930年代の戦中の日本の中で、軍国主義が強くなってきているなか、進歩的な文化を人に伝えるための思想書の一つなのですが、あくまで文学作品というよりも、筆者の吉野源三郎が自身の倫理を書いたものだと、著者は語っています。
このような構成の本にライナー・マリア・リルケの『若い詩人からの手紙』があります。
彫刻家のオーギュスト・ロダンの秘書をしていた詩人のリルケは、まだ世の中に出ていない若い詩人からの問いかけにたいして、先輩にあたる詩人から、返答をするという形式の作品を出しています。
詩人であり思想家であったリルケの思想が強く反映されている作品です。
この手紙のやり取りには、罪や罰ではない、つまり悪や善といった社会の通念や概念を超えたところにある生きる上での倫理が描かれています。
それは「自分の力で考える」というものです。これを大人の思想というか、それとも単なる倫理的考え方と捉えるかで、物事の見方は変化していきます。だからこそ、見方と構造の関係性の大事さと問うているのです。
羽賀翔一さんの年齢について
羽賀翔一さんの年齢についてですが、羽賀翔一さんは漫画家になりたいということで、就職活動を一切しないまま、漫画家活動と投稿を始めたそうです。その時大学を卒業した当時ですから、22歳だったと推測できます。
そして、第27回MANGA OPENにて奨励賞を受賞したのが、23歳、この時が2010年です。
現在は2018年ですから、23＋8で31歳になります。
なので、2018年現在の年齢は31歳だと思います…。多分。
ただ、本人の公式プロフィールには茨城出身のマンガ家としか書いておらずに、具体的な年齢まで書いていないので、特別公開をしていないようです…多分。
羽賀翔一さんの大学と学歴について
羽賀翔一さんは大学を卒業後、就職活動をしないまま、漫画家になるために活動を始めました。では、羽賀翔一さんが卒業した大学は何処なのでしょうか。
残念ながら出身大学まではわかりませんでした。しかし学歴としては大学を卒業しているので、大学卒業が最終学歴になるのではないでしょうか。
羽賀翔一さんと浦沢義雄の関係について
浦沢直樹さんと言えば、『MONSTER』や『20世紀少年』などのサスペンスフルな物語から『YAWARA』のようなスポーツをテーマにした作品まで幅広い作風で知られている漫画家です。
羽賀翔一さんは尊敬する漫画家に浦沢直樹さんを挙げているそうです。そしてその魅力は「泣き顔」と「死体」の書き方にあると語っています。
そこで羽賀さんは実際に世田谷文学館が企画した「浦沢直樹展」に行ったそうです。
羽賀翔一さんが行ったのは最終日の3月31日でした。ご本人に会えるかと期待していたそうですが、出来なかったそうです。
でも実は来館していて『東京タラレバ娘』や『海月姫』で知られている漫画家、東村アキコさんとも来館していて、Twitterに二人が並んで写っている写真をアップしていました。
余りにも余談ですが、羽賀さんのくやしさが感じられるエピソードだったので書いています。
羽賀翔一さんの結婚相手と嫁について
羽賀翔一さんは結婚されているのでしょうか。検索をしましたが、結婚されているという情報はありませんでした。
なので、ご結婚されているかどうかわかりませんでした。